私の親は××× 中編?

×××






   俺の隣にはいつもアイツがいた。
   初めて会ったのは中学生になったばかりのころかそのあたり。
   
   アイツは隠しごとをしている。
   アイツがわかりやすいのか
   ―――――アイツことだからこそわかるのか……
   でも、俺は今この時間が好きだ
   この時間がずっと続けばいいんだけど――――

  「はよっ! 道孝!」

   そういいながら横浪 有希ヨコナミユウキ が手を上げている。
   俺はいつものように

  「おはよ〜、有希」

   そう答えた。
   アイツはいつもの通りに隣に並んでくる。
   隣にいると心地いいような、嬉しいような感じがする。
   うまく言えないなぁ

  「いつも通り眠そうだねぇ」

   俺はいつも眠たそうにしていたのか?

  「昨日は勉強してたんだよ。めずらしくマジメにな!」

   そう!昨日は本当に勉強していたんだ。
   勉強っていっても学校のじゃないけどな。

   ん?

  「今よぉ、変なこと考えなかったか?」

  「別に、雨が降るかもなんて思ってないよ」

   思ったこと口に出してんじゃねぇよ、まったく。
   スルーされなかったから会話は続くけどな。

  「口にすんなよ! 何思ってたかバレバレじゃねぇか」

  「だからこそいったんだよ。 じゃなかったら言う意味ないじゃない?」

  「む〜」

   なんなんだこいつは!
             このスタンスが

  「なにやってんの? 先にいっちゃうよ?」

  「あっ!おい!まてよ!」

   いくのが早いんだよアイツは!
             心地良い